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先日、新作「ブレイブ ワン」を引っさげて13回目の来日(ご本人申告数)を果たしたジョディ・フォスター。その美貌、頭の回転の良さはもちろんのこと、寛容で誠実であり・・・短いインタビュー時間の中でも、彼女が人間としてあらゆることに卓越しているのを感じました。ランチタイムも十分にとることなく、たくさんの取材や記者会見を精力的にこなす姿はまさに勇気ある人=ブレイブ ワンそのもの。
ジョディのインタビューは「シネマ・アイ」11月でオンエア。
ここでは番組では放送しきれなかったコメントも含めみなさんに特別にご紹介したいと思います。



第1回

――映画、大変面白かったです。
   主人公は、女性には普通出来ないような
   行動(自警行為)を取りますね。
   一風変わったテーマですが、
   最初に脚本を読んだ感想をお聞かせください。

下書きを、それも早い段階のものを読んだの。
とても豊かで 美しいものを感じたわ。
でもまだまだ手を加える 必要があったわね(笑)
6、7ヶ月かけて脚本家のシンシア・モートと作業をしたわ。
そして監督のニール・ジョーダンに見てもらった。
彼も脚本に加わりさらに磨き上げてくれたのよ。
そして美しいものになったわ
・・・強く訴える何かが生まれた。
たくさんの人間の意見をひとつにまとめる作業量は
相当なものだったけれどね。

 

――ジョーダン監督との仕事はいかがでしたか?

彼はたいへん優秀な監督よ。彼とは何年もの間、
ずっと一緒に組んでみたかったの。
ニールは今まで私が一緒に仕事をした監督たちと
全く違うスタイルのディレクションをする。
まず本能がとっても働くの。
前もってプランを立てていても
撮影が始まると、
まず役者たちの動きや感情をじっくり観察してから
判断を下していく、というやり方なの。
その方法によって作品がより特別なものになったのだと思うわ。

 

――あなたはどのようにエリカというキャラクターを
   創っていったのですか?

今回は脚本を書いている行為が、
つまりは役作りそのものになった。
彼女は何者なのか?どんな話し方をするのか、
どんな風に歩くのか?
彼女の言動、行動の理由・・・。
他にはラジオ局にリサーチに行ったり、
ラジオ番組のジャーナリストとはどんなものなのかを観察したり。
あとはたくさん歩いたわ。それが彼女の仕事だから。
彼女の番組名は「ストリート・ウォーク」というくらいですもの。
ニューヨークの街をかなりの時間をかけて歩き続けたわ。

 

――脚本の最初の段階では
   エリカの職業は新聞記者だったそうですが
   あなたのアイディアで
   ラジオ・パーソナリティになったそうですね。
   他にはどんな提案をされたのですか?

エリカの職業を変えたことはすべてを変えたと言えるわね。
結果的に他の登場人物たちのキャラクターも
変化するのは必然だった。
特に脚本家とともに骨を折った部分は、
テレンス・ハワード演じる刑事と
エリカの関係についてだった。
このふたりの間の深く親密な関係――。
セクシュアルなものである必要は全くないけれど
真のラブストーリーになるような何かが必要だったの。
ふたりは互いを理解し合い、惹かれあっている。
なのに、何故こんなに相手に惹きつけられているのか
よくわからない。
――そんな関係なのよ。 




(次回に続く)

2007年10月16日 六本木グランド ハイアット東京にて
【インタビュー+翻訳文:長谷川智子(「シネマ・アイ」プロデューサー)】