<内容>
犯罪のはびこる近未来。ホテルでユダヤ人学者が殺された。トレヴィラヌス警察署長(ミゲル・サンドヴァル)は、隣部屋の宝石商と間違われて殺されたと推定。しかし、敏腕警部ランロット(ピーター・ボイル)は部屋を丹念に検証し、タイプライターに残された「御名の第一の文字は語られた」という謎めいた言葉を手がかりに、独自の捜査を開始。第一発見者の新聞記者ズンズ(クリストファー・エクルストン)に協力を求め、ユダヤ教の教義書カバラからヒントを得ようとする。そして、「第二の文字は語られた」という言葉が残された犯罪が起き、ランロットの推理は確信になっていく…。
<見どころ>
イギリスのテレビ局BBCによるボルヘスを題材としたテレビ番組の一つとして制作され、5年かけてようやく劇場版の完成に漕ぎ着けたアレックス・コックスの意欲作。完成した作品は1996年の東京国際映画祭でプレミア上映された。原作はボルヘスの短編小説『死とコンパス』。原作の不条理で難解な世界観を、原色が印象的な近未来世界の中で見事に表現。撮影はメキシコで行われ、前作「PNDCエル・パトレイロ」のスタッフ、キャストが再び集結。ランロット役を「タクシー・ドライバー」「ウォーカー」のピーター・ボイル、ズンズ役を「アザーズ」「リベンジャーズ・トラジディ」のクリストファー・エクルストンが務めている。
<受賞歴>