<内容>
寛政3年の江戸。吉原で書店を営む蔦屋重三郎(フランキー堺)は、歌麿や京伝など人気浮世絵師を抱える版元だが、京伝(河原崎長一郎)の描いた洒落本が発禁になり、歌麿(佐野史郎)を他の版元に引き抜かれてしまう。役者絵を売り出そうと他の絵師を探すが思うように見つからない。そんなとき、蔦屋は鉄蔵(永澤俊矢)が持ってきた絵に魅力を感じ、その絵を描いた齋藤十郎兵衛(真田広之)を探し出す。歌舞伎の下回り役者だった彼は足をけがして大道芸をやっていたが、重三郎に説得され絵を描くことになる。こうして東州齋写楽という謎の絵師が誕生することに…。
<見どころ>
かつて川島雄三監督がフランキー堺主演で撮ろうとしてなしえなかった「写楽」の映画を、写楽研究家でもあるフランキー堺がその約束を果たすべく企画総指揮として映画化を実現した作品。寛政6年~7年にかけ、わずか10ヶ月間で140点もの絵を残して突然姿を消した正体不明の写楽の人間像に迫る。また華やかな町の風景をデジタル合成で再現し、歌舞伎のシーンでは中村富十郎など多くの歌舞伎役者が出演し、重要文化財の金丸座を使用したりと当時の江戸の様子を見事に伝えている。
<受賞歴>
1995年 カンヌ国際映画祭正式出品作品(カンヌ・バージョン)