<内容>
旅の途中のトトとニネットの親子。2人の前に突然言葉を話すカラスが現れ、道連れを申し入れる。親子を啓蒙しようと中世の例え話まで引き合いに出し、話し続けるカラス。一応興味を持ってカラスの話に耳を傾けていた2人だったが、次第に話に飽きてくる…。
<見どころ>
リアリズム指向が強い作風から、風刺と寓話に溢れた重層的な作風へと変わる、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の転換点といえる作品。自身もそうである左翼インテリの姿をカラスに投影し、痛烈な皮肉を込めて描いていく。父親役には、世界的に有名なイタリアの喜劇王トトを起用。息子を演じるのは、本作が初めての本格的な映画出演となった、パゾリーニの公私共に重要なパートナーのニネット・ダヴォリ。意外なほど息もぴったりで、躍動感溢れる2人の存在自体が本作の大きな魅力となっている。
<受賞歴>