<内容>
「フランスのヒッチコック」との異名をとるアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が、友人でもあった20世紀最大の天才画家パブロ・ピカソの創造の瞬間を記録したドキュメンタリー。撮影は名匠ジャン・ルノワールの甥で、画家オーギュスト・ルノワールの孫にあたる、クロード・ルノワール。音楽は「オルフェ」「田園交響曲」のジョルジュ・オーリック。
<見どころ>
キャメラはピカソが描く画紙を挟み対面側に置かれ、導き出される曲線、滲み、空白を侵食する色彩を目の当たりにする。そして画布に展開されるのは、誕生と死を繰り返し、塗り潰されては現われる、創造の行方。その過程に立ち会うことのできる奇跡の映画。なお、本作に登場するピカソの絵画はすべて、映画完成後に破棄されたそうで、もはやこの映画でしか見ることができないとか。1984年には本作そのものがフランスで国宝の指定を受けている。
<受賞歴>
1956年 カンヌ国際映画祭審査員特別賞