<内容>
1957年、コネティカット州。ブルジョワ家庭の主婦キャシー(ジュリアン・ムーア)は、一流企業の重役である夫フランク(デニス・クエイド)の貞淑な妻として、2人の子供の良き母として、皆から一目置かれる存在。ある日、フランクが酔いつぶれて警察に保護されるという事件が発生。動揺するキャシーにフランクは説明しようとしなかった。数日後、フランクから残業の連絡を受けたキャシーは、夕食を持って会社に向かう。そこで彼女は衝撃の場面を目撃。打ちのめされたキャシーは、庭師の黒人青年レイモンド(デニス・ヘイスバート)との会話に安らぎを感じるようになるのだが…。
<見どころ>
「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド・ヘインズ監督による1950年代のハリウッド映画を忠実に再現したメロドラマ。過剰なまでの理想の世界の中に人間の心理を浮び上がらせた。その忘れられたスタイルを、現代的なテーマを持たせて蘇らせた作品。影響が特に感じられるダグラス・サーク監督の作品は、ペドロ・アルモドバル、フランソワ・オゾンなどの今注目されている監督たちにも影響を与えている。往年のハリウッド女優さながらの堂々とした演技を披露するのは、「SAFE」でヘインズ作品に主演したジュリアン・ムーア。「恋におちたシェイクスピア」のサンディ・パウエルの華麗な衣装、大ベテラン、エルマー・バーンスティンの甘美なメロディなど、支えるスタッフの完璧な仕事ぶりも見事。
<受賞歴>
2002年ヴェネチア国際映画祭女優賞(ジュリアン・ムーア)
2002年度全米批評家協会賞助演女優賞(パトリシア・クラークソン)
2002年度ニューヨーク批評家協会賞作品賞、助演男優賞(デニス・クエイド)、助演女優賞(パトリシア・クラークソン)、監督賞、撮影賞
2002年度アカデミー賞主演女優賞、脚本賞、撮影賞、作曲賞ノミネート