<内容>
時代を超え、多くの人たちに愛されている喜劇王チャールズ・チャップリン。世界の著名監督がチャップリンの思いを交え、独自の視点で作品を考察するドキュメンタリー番組。
<見どころ>
今回の語り手は、「いとこ同志」「嘘の心」「石の微笑」で知られるヌーヴェル・ヴァーグ以来のフランス映画の名匠クロード・シャブロル。「殺人狂時代」と同様フランスの殺人鬼ランドリューをモティーフにした「青髭」(1962年)を映画化しているシャブロルが、チャップリンの革新的な映画技法を評価し、その魅力を大いに語る。ニュース映像、貴重資料、名優ノーマン・ロイドのインタビュー、未公開シーンなどを織り交ぜ、当時のアメリカ社会を振り返る。
シャブロルはあまりにも有名なテーマ(戦争批判)や、歴史に残る名台詞「一つの殺人は悪漢を生み、100万の殺人は英雄を生む」についてはあえて多く触れず、チャップリンの映画技法にフォーカスをあてた分析を試みている。また、アンドレ・バザン(トリュフォーを見出したことでも知られる「カイエ・デュ・シネマ」の編集長)が言及した「チャップリンがチャーリーに戻る瞬間」を引用するなど、いかにもヌーヴェル・ヴァーグの映画人らしいチャップリンへのアプローチが興味深い。
<受賞歴>