ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

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<内容>
『三つの指輪は、空の下なるエルフの王に、/七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に、/九つは、死すべき運命(さだめ)の人の子に、/一つは、暗き御座(みくら)の冥王のため、/影横たわるモルドールの国に。/一つの指輪は、すべてを統べ、/一つの指輪は、すべてを見つけ、/一つの指輪は、すべてを捕えて、/くらやみのなかにつなぎとめる。/影横たわるモルドールの国に。』
「指輪物語」(J.R.R.トールキン著/瀬田貞二・田中明子訳 評論社刊より)

「すべてを統べる一つの指輪」をめぐる冥王サウロンと人間の戦いは、オーク族やナズグルらを擁するサウロンが圧倒的優位だった。サウロンはもう一つの人間の国ゴンドールに、さらに膨大な軍隊を送り込んでいた。父祖の国を救うため、アラゴルンはローハンの兵を率いてゴンドールを目指す。魔法使ガンダルフは人間たちを結束させ反撃に出るが、敗北はもはや目前。
いっぽう、モルドールの“滅びの山”を目指すフロドは、苛酷な旅と指輪の魔力で衰弱していた。さらに、指輪を取り戻そうとするスメアゴル=ゴラムの策略で盟友サムさえも信じられなくなっていた。サムは息もたえだえなフロドを背負って“滅びの山”を目指すのだが…。
果たして戦いの行方は、そして指輪の末路は?

<見どころ>
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の完結編。過酷な旅はクライマックスを迎えた。フロドは使命を果すことができるのか?CGと実写を組み合わせた迫力の戦闘シーン、荘厳なまでに美しい映像は、芸術的頂点を極めている。

言語学者でもあった原作者トールキンは、作中にある英語由来の固有名詞を翻訳する際には、出来る限り各国の言語に修正するようにという意向を残したといわれている。
その結果瀬田貞二氏による翻訳では、スメアゴルの通称「ゴラム」は、ものを飲み込むときの音から「ゴクリ」、アラゴルンの通称「レンジャー」「ストライダー」は、野にひそみ大股で歩く者という意味から「野伏(のぶせ)」「馳夫(はせお)」、ガンダルフの愛馬「シャドウファックス」は漢字で「飛蔭(とびかげ)」といった具合に表現されている。
また、ゴラムの一人称が「わし」ではなく「わしら」、「指輪」に対して「いとしいしと(my precious)」と呼びかけるくだりには、精神が善悪に引き裂かれたゴラムの心や、指輪に対する執着が自然ににじむ。名訳と言われる所以である。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」は全部で9時間以上の大作だが、原作「指輪物語」はさらに長大。原作読破に挑戦し、さらに映画を見てみることもおすすめ。物語だけではなく、ジャクソン監督がどの部分を表現したかったのかがよく分かり、その挑戦の大きさに感動が深まるだろう。

<受賞歴>
2003年度アカデミー賞監督賞他11部門受賞

<2008年7月の放送予定>
7月19日 15:00
7月21日 17:30
7月30日 24:50

□原題/英語題
The Lord of the Rings: The Return of the King/

□製作年
2003

□製作国
アメリカ=ニュージーランド=ドイツ

□上映時間
203

□監督
ピーター・ジャクソン

□出演
イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン
□音声
ステレオ

□フォーマット
シネスコ

□カラー
カラー

□言語
クウェンヤ、古英語、英語、シンダール語