エリザベス

<内容>
16世紀のイングランド。国内では旧教(カトリック)と新教(プロテスタント)との宗教対立が絶えず起こり、旧教派である時の女王メアリーは新教徒を弾圧していた。新教派であった腹違いの妹エリザベスは、反逆罪に問われロンドン塔に幽閉されてしまう。だが程なくメアリーが崩御、25歳のエリザベスは罪人から女王に即位。財政の悪化や隣国との緊張状態を緩和するために、政略結婚を周囲から求められるエリザベスだったが、彼女には幼なじみのダドリーという恋人がいた…。

<見どころ>
男性が主導権を握っていた時代。裏切りや謀略の危機に瀕しながらも、類い稀なる理知で英国を統治した“ヴァージン・クィーン”エリザベス1世の人生を、華麗にそして壮絶に描いた歴史劇。監督は「女盗賊プーラン」「サハラに舞う羽根」のインド出身監督、シェカール・カプール。知的で冷徹な美しさ漂うエリザベスを演じるのは、本作で高い評価を得たケイト・ブランシェット。ほか本作と賞レースを競った「恋におちたシェイクスピア」にも出演をしたジョセフ・ファインズ、「シャイン」の名演が忘れ難いジェフリー・ラッシュなど、豪華出演陣が顔を揃えている。
インド人の監督が「エリザベス1世」を描くということで、不安視する声も上がったが、結果的には世界的なヒットと、作品的な評価を得た。カプール監督は「私がインド人だからよかったのだ。これがイギリス人だったら、歴史的事実にとらわれ、窮屈な教科書的作品になっただろう。私はあくまでも、現代の女性が共感できる作品作りを目指した。恋か仕事かに揺れる女性のドラマを、たまたま16世紀を舞台に描いた感じだ」と語っている。
また、ドラマだけでなく、カプール監督が映像に込めた象徴性にも注目してほしい。監督によれば、俯瞰気味の映像が多用されているのは、「人間を超えた神の意志」が、登場人物たちに作用していることを表わしているという。また、宮廷内の描写などで、格子の影などが、十字架状に映るような工夫も、カプール監督は施している。エリザベスをとらえるカメラ・アングルが、彼女の成長につれて次第に変化して行くところにも注目。

<受賞歴>
1998年度アカデミー賞最優秀メイクアップ賞
1998年ゴールデン・グローブ賞最優秀主演女優賞(ケイト・ブランシェット)

□原題/英語題
Elizabeth/

□製作年
1998

□製作国
イギリス

□上映時間
126

□監督
シェカール・カプール

□出演
ケイト・ブランシェット,ジェフリー・ラッシュ,ジョセフ・ファインズ,リチャード・アッテンボロー
□音声
ステレオ

□フォーマット
スタンダード

□カラー
カラー

□言語
英語、フランス語