かねてから「10本撮ったら監督業を辞める」と公言してきたリュック・ベッソン監督。最新作「アーサーとミニモイの不思議な国」は長編10作目にあたり、監督引退もささやかれている。

今回、洋画★シネフィル・イマジカで放送する3作品は、ベッソン監督の転機となった重要作品。

「最後の戦い」は、記念すべき長編デビュー作。異常気象により文明が破壊された近未来を舞台に、わずかに生き残った4人の男たちが1人の女をめぐって繰り広げる“最後の戦い”を白黒のスタイリッシュな映像で描く。現実世界から離れた“近未来”という設定は、ベッソンが10代のころから、退屈な日常から逃れるために夢想していた世界で、長編2作目の「サブウェイ」も近未来のパリを舞台に描かれ、後にSF大作「フィフス・エレメント」に結実する。

政府に殺し屋として訓練された少女の悲哀を描いた「二キータ」は、その衝撃的な結末もあいまって世界中で熱狂的な支持を受けている作品。ベッソン自身、「僕の作品は、「ニキータ」以前と「ニキータ」以後で分けられる」と語るように、以後の作風を決定づけた作品で、張り詰めた緊張感のあるストーリー展開は、次作「レオン」に受け継がれる。主演のアンヌ・パリローとは同棲中に一児をもうけるが、すぐに破局した。

ハリウッド進出作「レオン」で大成功を収めたベッソンは、総製作費100億円を投じて、自らが子供のころから構想していたSFエンタテインメント大作「フィフス・エレメント」を映画化。謎の美女リールーを演じたミラ・ジョヴォヴィッチの魅力もあいまって、全世界で大ヒットを記録するとともに、念願のセザール賞監督賞を受賞した。映画の公開後、主演のミラ・ジョヴォヴィッチと結婚したが、後に離婚。現在は、2004年8月に結婚したヴィルジニー・シラと共に暮らしている。

【名画21】
「フィフス・エレメント」
「ニキータ」
「最後の戦い」

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