アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督は、1907年11月20日フランス、ドゥー=セーヴルのニオール生まれ。今年で生誕100年を迎えるフランス映画界の巨匠である。
‘42年に「犯人は21番に住む」で監督デビュー後、息詰まるような恐怖を与え続ける演出で、数々の傑作サスペンスを世に送り出す。’52年、ニトログリセリンの運搬を引き受けた4人の男たちの恐怖を緊迫感たっぷりに描いた「恐怖の報酬」でカンヌ映画祭グランプリに輝き、世界的名声を獲得。名優シモーヌ・シニョレと妻のヴェラ・クルーゾーが共演した「悪魔のような女」は、その衝撃的なラストが大きな話題を呼び、ルイ・デリュック賞を受賞した。友人である天才画家パブロ・ピカソの創作の瞬間を捉えた「ミステリアス ピカソ 〜天才の秘密〜」は、’56年のカンヌ映画祭で審査員特別賞に輝き、その重要性から’84年にはフランス政府によって国宝に定められた。その後、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの依頼で、彼の演奏会の映像収録を行い、’68年に久しぶりの劇映画「囚れの女」を完成させたが、それを最後に’77年1月12日に他界した。 |